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仮想通貨の積立運用って?
仮想通貨は価格の変動(ボラティリティ)が激しく、株式投資などに比べるとリスクが非常に大きいです。その分リターンも大きい傾向にあります。
参考までに、2017年のビットコインの価格の推移です。
- 2017年1月時点:約10万円
- 2017年4月時点:約13万円
- 2017年7月時点:約20万円〜30万円
- 2017年の最高値:約250万円(全て1ビットコイン(BTC)の価格)
※積立、売買については1ビットコイン以下、つまり0.0001ビットコインからでも取引できるので少額からでも可能です。
このように価格の変動が激しく、2017年では右肩上がりのように見えますが、2018年の2月3月は60万円付近まで下落するなど、先読みが難しくなっています。
現在は、上の画像の赤の点線ラインの95万円あたりで推移しています。4月になってだいぶ上向き傾向にあり、仮想通貨に参加するのは今がチャンスと言えるでしょう。
仮想通貨市場の今後
仮想通貨積立の前に、今後の仮想通貨はどうなっていくのかということを考えてみます。
2017年仮想通貨バブルという形でいわゆる「億り人(仮想通貨で1億円以上の資産を築いた人たち)」が誕生しました。2018年になり一旦価格が3分の1以下になるも、2017年から比べればかなり価値は上昇しています。さらに2018年4月からは少しずつ上向きになっており、2018年も年末に向けての価格上昇が期待されます。
2017年は仮想通貨元年と言われ、多くの人が仮想通貨市場に流れ込みバブルという形になりました。2018年は、仮想通貨が実際に使われる場面が増えてきています。例えば、イーサリウム(仮想通貨の1つ)を使ったオンラインゲームなどは2018年2月ごろから爆発的にリリースされています。
このように、仮想通貨やそのベースになるブロックチェーン技術はこれから世の中で使われていく段階です。すなわち、市場規模は拡大の途中で、長期間(数年)で価格の変動を考えると、価格上昇の可能性が大きいと考えられます。
リスクの低い仮想通貨積立
でも、仮想通貨の価格変動は大きく、最初から売買は不安だという方におすすめなのが、仮想通貨の積立です。
仮想通貨積立とは、毎月決まった金額で仮想通貨を購入していくという形です。銀行口座から毎月決めて金額が自動で引き落としされ、自分の希望する仮想通貨を毎月(毎日)自動的に購入していくというサービスです。
この積立というのはドルコスト平均法という投資方法に基づいており、長期間運用することによりリスクを分散させ利益が出やすい投資方法です。
あわせて読みたい:低リスクの投資法「ドルコスト平均法」を図解で簡単に説明します。
なので、こういう人におすすめです。
- 仮想通貨の将来性はわかるけど、素人なので買うタイミングがわからない
- できるだけリスクを避けて仮想通貨投資をしたい
- 短期間で大きなリターンより、長期間でも確実なリターンがいい
- 仕事が忙しいので、売買している時間がない
2018年4月価格が上向きになっています。2017年も5月あたりから価格の上昇が見られ、2018年もその兆候が見えます。私もかなりの慎重派ではありますが、個人的には「今がチャンス」と思っています。なのでこの記事を書いています。迷っている方はぜひ。
普通の仮想通貨売買との違い
普通の仮想通貨の場合、考慮しなければいけないのが、上記でも書いた価格変動です。現状、仮想通貨の価格変動は非常に大きく、株式投資の数十倍以上の動きをするので売買のタイミングの見極めが非常に難しいです。
それに比べ、積立というのは機械的に買っていくので、価格変動で一喜一憂することはありません。むしろ価格が下落しているときこそ、同じ金額でも多くの量を買うことができるので、その後価格が上昇したときに利益が出やすくなります。積立の仕組みについて詳しくは、ドルコスト平均法についてをお読みください。
簡単にまとめると以下のようにとらえてもらえば大丈夫です。
- 売買:高リスク、高リターン
- 積立:低リスク、低リターン
仮想通貨積立のメリット・デメリット
仮想通貨売買と積立の違いがわかったところで、仮想通貨積立のメリット・デメリットについてもまとめておきます。
メリット
- 可能性のある仮想通貨を、低リスクで始めることができる
- 決めた金額で機械的に買うので、価格変動で一喜一憂しない
- 登録すれば自動的に買うので、手間がかからない
- 毎月コツコツと積立てるので、少額(1000円)から始めることができる
個人的には、自動的に買うので手間がかからないということが気に入っています。普段仕事をしていると相場が気になり、正直地味に時間を奪われます。しかし、積立の場合は機械的に、しかも自動で買ってくれるので登録すれば自分の時間を費やすことはありません。
これは、仕事が忙しい方、副業したい方には非常におすすめです。
デメリット
- 短期間での利益は出にくい
- 自動的に買われるので、価格変動に合わせて調整できない
- 積立手数料がかかる
自動での購入はデメリットな部分もあります。価格が上がってしまった(高値)のときは、自分で売買している購入を控えることができますが、積立の場合はそれができません。
ですが、今後の仮想通貨の将来性を考えると、価格は右肩上がりに上昇する可能性が高く、多少の高値は問題ではないでしょう。また積立の強みは長期でリスク分散させることです。一時期の高値はほとんど気にしないほうが後々利益が発生しやすいです。
しかも、メリットで書いたように機械的に自動で買うということは、圧倒的に精神が楽です。これはつくづく思います。
手数料についてですが、自分で買うには買う手数料が発生しますが、積立はさらに積立手数料というのがかかります。ただ、この積立手数料については、多くても1000円程度しかかからず、自分で取引・出金したりする場合と大きくは変わりません。
仮想通貨積立ができる取引所
bitFlyer(ビットフライヤー)
bitFlyerは、ビットコインの取引量が国内最大です。ビットコインを買うには最適だといえます。また、資金盗難などのリスクに備えて三井住友海上火災保険株式会社と契約しており、仮想通貨取引所としての信頼度は高いです。しかし、販売所のスプレッド(手数料)が非常に大きく、アルトコインを購入や短期売買するにはあまりおすすめできません。また、利用者が多いのかサーバーダウンが起こりやすいです。
積立についてですが、残念ながら、2018年4月現在、bitFlyerではクレジットカードによる定期購入サービスは停止しています。
Coincheck(コインチェック)
Coincheckは国内最大規模の販売所で、仮想通貨アプリでダウンロード数1位を記録しています。また、国内の取引所の中では2番目に取扱通貨数が多いです。デメリットは、大きなハッキング被害に遭っており、金融庁の認可もまだ降りていないので、企業としての信頼性が微妙なことです。しかし現在は、経営体制が代わり、この失敗をどう活かすのか、今後に期待しています。あとスプレッド(手数料)がとても高いです。
Coincheckでは、積立購入とは少し違いますが、仮想通貨レンディングといって、一定期間仮想通貨を貸し付けることで、その利用料を得る仕組みがあります。
しかし、2018年4月現在、新規アカウントの開設はストップしており、既存ユーザーのみ利用になります。
Zaif(ザイフ)
現在、仮想通貨積立に対応しているのはこのZaifだけです。
Zaifの強みはなんといっても手数料の安さです。手数料がマイナスといった、取引すればするほどお得というサービスもあります。また、ホリエモンがZaifの運営会社のテックビューロ(株)に監修しており、注目度も高いです。
人気のアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨の総称)のネム(XEM)やモナコイン(MONA)や独自トークンも扱っており、割安で購入できます。
そして、積立投資ができるということです。このZaifはバリエーションが豊富で魅力的です。
積立できるコインまとめ
Zaifで積立ができるコインは以下の4種類があります。
- ビットコイン(BTC)
- モナコイン(MONA)
- ネム(XEM)
- イーサリアム(ETH)
※以下、専門用語が多くなりわかりずらいと思いますが、各コインの可能性を大まかに掴んでいただけたらと思います。
ビットコイン(BTC)
まずは仮想通貨といえばこれ、ビットコインです。現在の仮想通貨市場の基軸通貨と認識されており、このビットコインを持っていれば大抵のコインを買うことができます。
基軸通貨である以上、ビットコインは他のコインにない絶対的な地位があります。
スケーラビリティや送金が遅い問題もありますが、ライトニングネットワークを導入動きがあり、将来的には各問題は解決されるでしょう。(専門用語ばかりですみません、詳しくはしれべてみてください。)
また、2017年には、ビットコインの先物が始まりましたが、今後としてはETF(上場投資信託)の開始が期待されています。
ETFが認可されれば、ビットコインもしくはイーサリアムから始まるでしょう。そうなると世界の機関投資家が流入してくるので、さらなる価格上昇も期待できます。
長期的に価格上昇の伸び代がまだまだあると予測します。少なくとも、まず過去最高値の250万円に到達する可能性は大きいでしょう。それでいても今の価格の3倍近くになるということです。
モナコイン(MONA)
この見た目からしてお分かりいいただけると思いますが、モナコインは日本初の国産仮想通貨「モナコイン(MONA)です。モナコインという名前も、2ちゃんねるでお馴染みのアスキーアート、モナーを採用しています。
モナコインは、サブカルやネットクリエイターいわゆるオタク経済圏での普及を目指していて、すでにコミックマーケットでもモナコイン決済できたりします。また「投げ銭=通称モナゲ」といこともすでに利用されていて、実用ケースが広がって、認知度を上げています。
また、モナコインは所有者のコミュニティの結束力が強く、普及活動が盛んです。これは非常に強みで、多くのコインは認知されるまで時間がかかりますが、このようにファンが応援してくれる仕組みがあると広がるスピードは圧倒的に早いです。
2017年に「Segwit」という技術導入を世界初で実装したのがモナコインです。次の技術として注目される「アトミックスワップ」も、2018年1月にモナコインはすでに導入しています。
ターゲットを絞っていることや、コミュニティの強さ、そして高い技術面でもポテンシャルがあるコインだと思います。何より国産コインを応援したくなりますね。
ネム(XEM)
日本で非常に人気の高いネムは、モナコインと同じくファンが多く普及活動も盛んです。
2017年は価格が約300倍に高騰しました。ネムの最大の特徴は、PoIという仕組みをベースに作られており、「富の平等=再分配」を理念に設計されていることです。
ネムは他のコインのよう通貨としての利用もできますし、アプリケーション開発のプラットフォームとしても使うことが可能です。2018年にはネムをベースにしたアプリも増えてきています。使うシーンの幅が多く広がる可能性の高いコインです。
さらにネムは「カタパルト」という技術を、ネムの技術開発チームと日本の取引所Zaifの運営会社テックビューロで共同開発しています。簡単にいうとスペックの大幅な向上が可能です。
このネムとZaifの相性の良さが魅力的で、Zaifで積立をするならぜひネムはいれたいですね。
「2018年はNEMが花咲く年である」とテックビューロの朝山社長も述べています。
イーサリアム(ETH)
そして個人的に1番おすすめなのがこのイーサリアムです。
ビットコイン以外のコインを「アルトコイン」と総称しますが、その中でも最も時価総額が大きいのがイーサリアムです。
イーサリアムの注目すべきポイントは通貨という使われ方ではなく、ネム同様アプリケーションプラットフォームという使われ方です。つまりブロックチェーンを使ったアプリやサービスを作るためのシステムになります。2018年このイーサリアムアプリも爆発的に増えています。
また、「スマートコントラクト」という機能もイーサリアムの特徴で、決済時に「契約」のを加えることができる仮想通貨です。決済+契約を自動化するイーサリアムは、世の中の色々な中間業者が不要になる可能性があります。
イーサリアムの企業向け用途を研究開発する「イーサリアム企業連合(EEA)」には世界の名だたる企業が加入しており、マイクロソフト、インテル、JPモルガンや、日本でもトヨタ、三菱東京UFJ銀行、KDDIなどが加入しています。大企業を巻き込み、世界規模で開発が進んでいます。EEA加盟企業一覧
ビットコインとは違う特徴を持ち合わせ、しかもビットコインを超える可能性を秘めたコインです。
積立運用実績:始めるタイミング
気になる運用実績ですが、ぼくは2017年の夏前から仮想通貨を書い始めました。そこから年末年始の時期のバブルのタイミングで買うことが難しくなったため、2018年1月末に登録、2月10日から積立を開始しました。
運用実績
2018年2月10日から3月9日までの運用実績
4種類のコインに10000円ずつ積立開始しました。4月22日現在の時価評価額は右端の赤文字です。2月の最初は価格が今より高かったこともありこれだけではマイナスです。
2018年3月10日から4月9日までの運用実績
次の1ヶ月です。予算を3万円にしてモナコインは外してます。もしかしたらまた復活させるかもしれませんが。これを見てもらえれば2ヶ月目は利益が出ています。
といっても短期的には積立の良さはわかりません。注目してほしい点は、同じ10000円で買った各通貨の量です。ネムがわかりやすいのでネムを見ると、
- 1ヶ月目:10000円で215XEM
- 2ヶ月目:10000円で341XEM
を買っています。これが積立投資の強みで、価格が下がってもその分多く変えるのです。なので価格が上昇したときに利益が出やすいのは多く買っている2ヶ月目の方なのです。
始めるタイミング
結果的にタイミングとしては、かなりよかったと思います。というのも3月は仮想通貨市場が低迷しており、安くで多くの仮想通貨を購入できたからです。今後価格が上昇すれば、「かなり安いときから始めることができた」となります。
実際に4月に入り、仮想通貨市場が回復の兆しが見えてきています。2月に60万円だったビットコインも今ではもうすぐ100万円になろうとしています。
このことを考えると、4月、5月中には積立を開始するのがベストだと思います。それ以上待っても、再びこの低価格まで戻る可能性は少ないと思います。正直いいますと、ぶっちゃけ未来の値動きは誰にもわかりません。なので早く始めることがチャンスを掴むベストタイミングです。
まとめ:仮想通貨低リスクに始めよう
以上のように、仮想通貨は今後世界的に主流になってきます。まだこれからの技術だということを認識しておきましょう。
年末年始のバブルに乗れなかったからチャンスを逃したと思ってはないですか?
それは違います。これからが仮想通貨が実用されていく段階です。大きなチャンスはこれからです。バブルの後には成長があります。リーマンショック後も経済回復してきているように、大きなチャンスはバブル崩壊後にあります。
このタイミングで仮想通貨を知ったあなたはどう動きますか?
チャンスはあります。リスクもあります。
そのリスクをできる限り少なくできる方法は「積立」です。
まずは積立から始めてみましょう。
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