どうもバーニーです。
さて、マルチタスクとシングルタスクとよく聞きますが、皆さんはどちらが得意でしょうか?
『マルチタスクできようになりたいけど、私は、1つのこと同時にできないからシングルタスクかな』
『ぼくは、1つのことに集中できないし、いろいろやりたいからマルチタスクかも』
など意見が聞かれますが、もしかすると皆さん、マルチタスクを勘違いしているかもしれません。
実は、ぼくも最初、マルチタスクという言葉だけを聞いて勘違いをしていました。その勘違いも含めマルチタスクをするためにどうすればいいのか解説します。
目次
一般的な、マルチタスクとは
マルチタスクとは
マルチタスクとは、もともとコンピュータの専門用語で、コンピュータにおいて複数のタスク(プロセス)を切り替えて実行できるシステムのことを言います。
転じて、一般的な認識は、
個人が物事に取り組むときに、複数の作業や仕事やプロジェクトを同時進行で実行していくこと。
です。
シングルタスクとは
逆に、コンピュータで同時に1つのタスクしか実行できないシステムをシングルタスクと呼びます。
なのでシングルタスクとは、
個人が物事に取り組むときに、1つの作業や仕事やプロジェクトに集中して実行していくこと。
以上が、簡単な2つのタスク管理の説明です。捉え方としてはこれで正解です。
間違ってはいませんが、マルチタスクを実行するには、実はこの認識だけでは足りないです。
マルチタスクを分析
なんちゃってマルチタスクな人
ぼくの周りで、よく見るマルチタスクの人は、すごい仕事をしているように見えます。いつも慌ただしくあれやこれや作業しています。
しかし、本当にそれは必要な作業なのでしょうか?
その人の作業を見ていると、無駄な資料作りをしていたり、メールの返事に無駄に時間をかけたり、電話がかかってきたらその対応におわれたり、決して本当に生産性があることだけをやっているとは限りません。
これはいわゆる、なんちゃってマルチタスクな人と言えます。自分で無駄な仕事を作り出す傾向があります。いろいろと手をつけて、「忙しい、忙しい」と言っているわりには仕事が何1つ終わっていない、優秀そうに見えて、実は全然中身がなかったりします。
自分で一生懸命やってるつもりでもなかなか結果が出ない、そういう人に多いのがこの、なんちゃってマルチタスクです。
なんちゃってマルチタスクの特徴
- 無駄な仕事を生み出している、生産性が低い
- 集中力が乏しく、理解度が薄い
- 頑張っているが結果がともわない
外部からの影響を受けやすい
総じて、なんちゃってマルチタスクな人は、外部からの影響を受けやすいです。
例えば、なんちゃってマルチタスクの場合、
- 他の仕事依頼がくると、それを優先してしまう
- 人の意見でやることを変える、ブレやすい
- 自分のやっていることを否定されると不機嫌になる
また、自分の思考も邪魔になります。
- これをやっているけど、あれも終わらせないと、集中力が低い
- やっているけど、他のものしたく、気になる(スマホを見たくなる、動画を見たくなる)
こういうことが言えます。なぜこういうことが言えるかというと、
逆にシングルタスクの人はこれがないからです。シングルタスクの人は、自分のやりたいこと、やるべきことが見えています。そのため外部からの影響を受けにくいのです。意見は意見として、自分のタスクに照らし合わせ、必要か不必要かを判断できます。
まとめると、シングルタスクの場合、
- 他の仕事依頼がくると、自分のタスクと比較し、優先順位などを考える
- 人の意見は意見で、自分で判断して動く
- 自分のやっていることを否定されても、やるべきこととして捉えているのでブレない
このなんちゃってマルチタスクは悪循環を生み出すだけです、一向に結果が出ないまま終わってしまいます。
ただ物事を同時進めるだけでは、正しいマルチタスクとは言えないのです。
マルチタスクのプロセスをしっかり理解しないと、勘違いしていては取り返しのつかないことになってしまいます。
シングルタスクの必要性
では、どうすれば正しいマルチタスクが身につくのか?
それは、まずシングルタスクをしっかり身につけつことから始まります。
「え、マルチタスクをしたいのにシングルタスクをしないといけないの?」
そうです、しないといけません。じゃないとなんちゃってマルチタスクのままです。
マルチタスクの勘違い
多くの人が勘違いしているのが、マルチタスクとシングルタスクはお互い相反するもので、反対の方法になっているということです。
しかし、実はマルチタスクとシングルタスクというものは相反するものではなく、順序があるのです。マルチタスクをしたいからシングルタスクをしないでいいのではなく、マルチタスクを身につけるにはシングルタスクを先にミニ受けなければなりません。
なぜシングルタスクが必要なのか?
先ほども、少し触れましたが、シングルタスクを身につけるということは、自分のやりたいことや、今やるべきことを自分で理解して実行しているという状態です。
そのためシングルタスクを身につけると以下のようなことになります
- 物事へ取り組む際に、集中力が生まれる。
- 1つの物事に集中するので、作業時間が短い
- 今やることがわかっているので、外部要因に邪魔されない
- やるべきことを優先するので、自分の思考にも邪魔されない
こう並べると、シングルタスクを身につけるメリットが伝わると思います。これは正しいマルチタスクを身につける上での頑丈な基礎となるのです。
すなわち、まずシングルタスクというしっかりとした基礎を立てないと、正しいマルチタスクは成り立たないということになります。
正しい、マルチタスクを身につけるには?
さて、シングルタスクの必要性を理解したところで、どうマルチタスクに繋げるのか具体的な方法を説明します。
計画する
漠然と仕事を始めるのではなく、しっかりと計画をします。シングルタスクの順番を考えると言ってもいいです。
例えば、1日の仕事を計画します。
あとは、それを1つずつ実行に移していきます。
これをすることで、自分の中で、複数のタスクの整理ができ、1つのことに集中することができます。他のタスクはする時間が決まっているので、その通りにどんどん進めていきます。
ここでのコツは、タスクを完全に終わらさなくてもいいということを理解してください。
「そしたらシングルタスクじゃないじゃん」
と思われるかもしれませんが、大事なのは頭の中から集中すべきタスク以外を排除することです。
なので、長時間かかるタスクは、「1時間でここまでする」というように具体的な目標を計画に加えます。そうすればタスクの切り替えもスムーズで、目標の進捗まで達成していれば、次のタスクにも集中でき、できていなくて焦る必要もありません。
また、この計画ですが、場合によっては週間、月間、年間と期間を変えて計画していきます。しかし、人によって自分で考えれる得意な期間というものがあるので、それも自分で理解しておくことをおすすめします。
あわせて読みたい:目標を達成できない人は、自分の得意な期間を意識するべし
ちなみにぼくの学生時代お世話になった教授は、1週間の前半、月火水は学生の対応をし、後半の木金土で自分の研究に専念するという風に、1週間を前半と後半に分けて実行していました。
管理(修正)する
と言ってもいきなりできることではありません。
計画して、実行しながらそれを管理し、修正しなければなりません。
実際に上の計画で進めていくと、不都合なことが出てきます。
例えば、もっとここを長くしたい、終わらない、だとか、やってみたけど、あまり必要じゃなかったかも、他に必要なことが出てきたなど。その都度、修正箇所が出てきます。
それを改めて、見直し、修正する時間も計画に盛り込むようにします。
タスクを書き出す
そこで役に立つのが、タスクを書き出すことです。人間、頭の中で考えるには限界があります。それこそなんちゃってマルチタスクの悪い例で、タスクをいろいろと頭で考えているままでは集中に欠け、シングルタスクもままなりません。
そのためには、書き出すことで頭の中に渦巻いているタスクを頭の中に出すことが大事です。
外に出して、計画を立てていきます。どれくらいの重要度なのか、時期や期限はいつがいいか、優先順位を整理し、日々の時間に当てはめていきましょう。
まとめ
このようにマルチタスクは、シングルタスクができた上でのシングルタスクの応用編と捉えた方が正しいです。なのでシングルタスクができないとマルチタスクもままなりません。
タスクが多ければ多いほど、なんちゃってマルチタスクでは進みません。計画、管理をしっかり行い、シングルタスクを積み重ねるという認識が必要です。
そうやって、シングルタスクを組み立て、目標を決めて1つずつ終わらしていくことが本当の意味でのマルチタスクになります。
まずは1つでも、今日はこれを絶対やり切ると決めて、そこに集中するシングルタスクから始めてみてください。
コメントを残す